【馬券解説】複勝とは?競馬初心者におすすめの馬券、その魅力と買い方をやさしく紹介!

「複勝」馬券のおさらい

複勝って、実は「いちばんやさしい馬券」かもしれません

競馬に興味はあるけど、「馬券の種類が多すぎて何を買えばいいかわからない…」と感じたことはありませんか?
そんなあなたにおすすめなのが、「複勝(ふくしょう)」という馬券です。

複勝は競馬の中でも、もっとも当てやすいと言われる券種のひとつです。
競馬初心者にとって、まず最初にチャレンジするのにぴったりな馬券とも言えます。

この記事では、「複勝とはなにか?」「どうやって買うの?」「なぜプロも複勝で勝負するのか?」など、複勝の魅力と実践的な使い方をやさしく解説します。
読み終える頃には、複勝馬券を自信をもって買えるようになりますよ。

目次

複勝とは?その仕組みと魅力を解説

複勝とは、「自分が選んだ馬が3着以内に入れば当たり」というシンプルな馬券です。
ただし、出走頭数によって的中ルールが変わるので注意が必要です。

  • 8頭以上の場合:3着以内で的中
  • 7頭以下の場合:2着以内で的中
  • 4頭以下のとき:複勝は発売されません

複勝の特徴は「当てやすいこと」。
1着だけを当てる単勝と違い、2着や3着でもOKなので、的中のハードルがグッと下がります。

例えば1番人気馬の複勝率は60%を超えます。競馬にはじめてチャレンジする人でも、1番人気の複勝を買い続けていれば、その日の半分以上のレースで的中を体験することができるのです。

また、複勝は1頭だけを選ぶ馬券なので、2頭の組み合わせを選ぶ馬連・ワイドや3頭の組み合わせを選ぶ3連複・3連単より予想がとても簡単です。
このように複勝馬券は競馬初心者の方でも、すぐに買えて、簡単に的中の喜びを体験できることが大きな魅力のひとつです。

変動する複勝の配当、そして当てやすいけど低めの配当

複勝は「当てやすい分、払戻金は低め」という特徴があります。

例えば、ある馬の複勝オッズが「1.7~3.6倍」と表示されていたとします。
これは「その馬が3着以内に入った場合、オッズは1.7倍から3.6倍の間になるよ」という意味です。

なぜ幅があるのかというと、複勝の配当は誰が何を買っていたかによって変わる山分け方式だからです。

たとえば、

  • 1着が1番人気
  • 2着が2番人気
  • 3着が3番人気

というように、人気馬が上位を独占した場合は、買っている人が多いので、配当はかなり低くなります(上記の例だと1.7倍)。

逆に、

  • 1着が8番人気
  • 2着が10番人気
  • 3着が3番人気

のように人気薄の馬が絡んだ場合は、複勝の的中者が少ないため、配当は高くなりやすくなります(上記の例だと3.6倍)。

つまり、「同じ3番人気の馬が3着」でも、配当が大きく変わる可能性があるのです。

▽ メリットまとめ

  • 的中しやすい(特に初心者には安心)
  • 1頭の馬がくるかこないかを考えればいいので予想がシンプル

▽ デメリットまとめ

  • 高配当は狙いにくい
  • 配当が低い人気馬を無策に買っていては回収率が上がらない

このように、複勝は“やさしいけれど奥が深い”券種と言えるでしょう。

なぜプロが複勝で勝負するのか?安定的な勝ち方の戦略とは

的中しやすくても配当が低い複勝。競馬で生活しているようなプロの馬券師はそんな複勝を選ばず、高配当が期待できる3連単で勝負していると思われがちですが、意外なことにプロの馬券師も、複勝を使って勝負していることがあります。

その理由のひとつが、複勝の控除率(競馬場に取られる手数料のようなもの)が低いこと。

複勝の控除率は20%と、他の馬券に比べて有利なのです。例えば3連単より7.5%も有利です。プロの馬券師のように数十万円単位での勝負になるとこの7.5%は大きな違いです。そして長期的な勝負になればなるほど、馬券を買えば買うほど、この7.5%の差は顕著になっていくのです。

また複勝は当たりやすいため資金の大きな上下動がなく、メンタル的にも安定して勝負ができます。

3連単は、プロでも的中率が5%以下という世界。大きく勝てる一方で、95%の確率で連続でハズレ続ける覚悟とそれに耐えられる資金力が必要です。

一方、複勝なら、

  • 的中率80%なら回収率150%~で安定
  • 的中率60%でもちょっとプラス
  • 的中率40%でも次の1日で挽回できる程度のマイナス

ということが可能です。上位人気馬の複勝率は40%ぐらいありますので、予想の調子が悪くても、テキトーに買っていてもそこそこ当たって楽しめます。これが初心者の方にもおすすめできるポイントですね。いきなり財布が空になっては楽しめるものも楽しめませんから。

ただし、複勝率40%という数字の下で直感や気分で馬券を買っていては、複勝で安定してプラス収支にすることはできません。
上位人気馬の複勝平均配当が2倍ぐらいなので、払い戻し額は40%×2=80%となりますので、控除率20%を引いた払い戻しの平均相当になります。買えば買うほど投資金額が2割減るということです。

なのできちんと自分の予想と結果の振り返りをおこない、予想力と勝負レースの選定力を上げることが重要です。そうすれば我々一般人でも複勝的中率を70%~80%まで向上させられるはずです(もちろん複勝1.1倍のような圧倒的人気馬を買うことなく)。

このあたりの詳しい話はこちらの記事でも解説していますので、ぜひご一読くださいませ。

複勝的中率が70%を超えるようになれば1日1万円の投資で、5,000円前後のプラスを積み重ねていくような堅実な投資馬券スタイルも可能なのです。

予想力アップの近道!複勝で実践する「振り返り」の習慣

繰り返しになりますが、複勝が初心者におすすめな理由は「的中率の高さ」と「馬券の振り返りのしやすさ」という点です。

複勝は1頭の成績で的中・不的中が決まる馬券。つまり「なぜその馬を選んだか」「なぜ当たったか・ハズレたか」がとてもシンプルに分析できます。

この振り返りを習慣にすることで、予想力がどんどん磨かれていきます。

  • 馬の実力を読み誤ったのか、展開の読みが甘かったのか
  • 自分が決めた予想ルールを破った買い方をしていたのか
  • 予想は良かったが、予測不可能要因(スタートの直後の落馬や天候の急変など)でハズレたのか

など、自分の予想を客観的に振り返ることで、次のレースの精度が格段に上がります。

これを繰り返すことで、我々一般人でも複勝的中率70~80%以上を目指すことが可能だと私は考えています。

また的中率に応じて買うべきオッズを見極める指標が「期待値」です。高い的中率があったとしても、この期待値を無視していては長期的には収支の改善は見込めません。ぜひ期待値に基づいた馬券の購入をしてください。

競馬で安定して勝ちたいなら、まずは複勝から

「複勝」という馬券は初心者にも扱いやすく、かつプロも使うほどのポテンシャルを秘めています。

  • 当てやすい
  • 振り返りやすい
  • 計画的に続ければ、安定して勝てる

という特徴がそろっており、「なんとなく馬券を買っていた」人にこそ、ぜひ一度じっくりと向き合ってみてほしい券種です。

一攫千金を狙うのも競馬の楽しみのひとつですが、毎回のレースで「勝ちに近づく喜び」を味わうこともまた、競馬の深い魅力ではないでしょうか。

この記事が、あなたの競馬ライフの第一歩になればうれしいです。
さあ、次のレースはどの馬の複勝を買いますか?

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