アメリカ・テキサス州のベイラー大学の研究者たちは、ChatGPTに未来を語らせるユニークな手法を発表しました。それが「未来の物語(Narrative Foresight)」と呼ばれるアプローチです。
この手法は、ある未来の出来事を、まるでそれがすでに起きたかのようにChatGPTに語らせる、というもの。これにより従来の「未来予測はできません」という面白みのない回答をさせず、未来について語らせることが可能なのです。
それでは、実際にこの手法を使って生成された“未来の振り返り物語”をご覧ください。
※一部読みやすいように加筆修正しています
ChatGPTが語った「2025年の桜花賞」。その結末は?
2026年のはじめ、競馬好きの私とC氏が会話をしています。
話題は2025年の桜花賞のようです。

去年の桜花賞は本当に盛り上がったよね。特に1着馬はとても印象的だった。Cさん、覚えてる?どの馬が勝ったか?



もちろん覚えてるよ。アルマヴェローチェだろ?あの末脚、今でも鮮明に覚えてるよ。直線で外からスーッと伸びてきて、他の馬とは明らかに脚色が違ったもんな。阪神JFに続いて、堂々のG1連勝。まさに女王の走りだったよね。



今振り返ってみると、アルマヴェローチェを本命にするとしたら、どんな予想ファクターがぴったりだったかな?



そうだなぁ、いくつか“買える材料”は揃ってたよね。まずはやっぱり阪神JFの内容だよ。着差以上に強い競馬で、最後の伸びは抜けてた。
2歳女王としての実力は本物だったし、あのレース見てた人なら“次も期待”って思ったはず。



それに、桜花賞直行のローテ。普通ならチューリップ賞を使って調整するけど、あえてぶっつけ本番ってのは、陣営の“仕上がってる”って自信の表れだったと思うんだよね。



そして何より、鞍上の岩田望来。阪神JFでG1初制覇を果たして、あの勝利でひと皮むけた印象あったじゃん? 望来くんの成長と勢いも、買いの一因だったな。



キミは馬券ハズしてたんだっけね。
当日はどんな馬券を買っていたんだい?



うっ……



実は本命はエリカエクスプレスだったんだよね。フェアリーステークスでの勝ちっぷりが良かったし、1枠2番でロスなく立ち回れそうだったから、妙味狙いでいったんだよ。



で、馬連でアルマヴェローチェとの組み合わせも抑えてたんだけど…。買い方がワイドだったら良かったっていうね。



ちなみに2着はどの馬だったか覚えてるかい?



もちろん。ビップデイジーだったよ。内枠からスッと先行して、直線も粘り強かったよな。阪神JF2着、チューリップ賞3着っていう実績通り、安定感抜群だったし。あの子はほんと、どんな展開でも崩れないタイプだったね。
結果見ても、やっぱりG1って実力馬がちゃんと来るレースなんだなって、あらためて思ったよ。
C氏、桜花賞ハズしたんですね(笑)。
ちょっと意地悪な誘導をしてしまった結果、エリカエクスプレス本命だったC氏は馬連を取り逃がしたようです。
「ワイドだったら」と悔やんでいるところをみると、本命は3着だったのでしょうか。
というわけで、この未来物語が導き出した2025年の桜花賞の結果は以下通りです。
競馬予想は自力・自己責任で
会話の中で「アルマヴェローチェの買い材料」を聞いてみましたが、目新しいものはありませんでしたね。
これが木曜日時点での情報を参考にしているからなのか、やはり上位人気馬に関する記事報道がウェブ上には多いからなのか。
驚いたのは、各馬の過去走と着順が間違っていなかったところ。生成中にウェブを検索しているような文言が表示されていたのでちゃんと調べることができているんですね。
というように、まだこういうレベルで感心する程度の“予想”なので、まだ実際に馬券購入の際に参考にするというレベルのものではありません。頭の良いタコにワールドカップの優勝チームを予想させる程度のものだと思います。当たるも八卦当たらぬも八卦。実際に馬券を買うならきちんと自力で予想をしましょう。
ただそこはかとなく漂う「アルマヴェローチェは買えた」感は、本当にレース後に我々競馬ファンも言っていそうで怖いですね…。