複勝とワイド、結局どっちが得なのか?

複勝orワイド選択の基本

あなたは「堅実派」?それとも「妙味派」?

3着までに入れば的中という共通点をもつ複勝とワイド。両方とも「当てやすい馬券」として初心者から中級者までに人気の券種ですが、性質は似て非なるもの。1頭だけでいいのか2頭選ぶのか。その的中難易度と配当の差は、馬券購入者をいつも迷わせます。

この記事では、複勝とワイドの基本的なルールと購入にあたっての考え方を解説します。

目次

複勝とワイド、それぞれの基本ルールをおさらい

複勝とは?

  • 購入した1頭が3着以内(出走馬9頭以下なら2着以内)に入れば的中。
  • 的中率が高く、競馬初心者にも優しい券種。

ワイドとは?

  • 購入した2頭が両方とも3着以内に入れば的中。
  • 馬連より当たりやすく、中穴狙いにも使える。
  • ただし、2頭当てることは1頭だけを当てることよりも展開予想が難しい。

→ 複勝は「1頭の実力を見抜く力」、ワイドは「2頭の実力と展開を読む力」が問われます。

的中率とリスクで比較:複勝は“鉄板”、ワイドは“少しリスクをとる”馬券

券種的中条件的中率難易度
複勝指定した1頭が3着以内非常に高い★☆☆☆☆
ワイド指定した2頭が3着以内中程度(10〜30%程度)★★☆☆☆

複勝の強み

  • 単勝よりも当たりやすく、3着までで的中なので当てやすい
  • 高い的中率を土台に据えた1撃勝負の厚張りに向く。
  • 逆に積み上げ型の戦略も可能。資金をショートさせず、低リスクで長く遊びたい人にも向く。

ワイドの強み

  • 馬連ほど難しくなく、それでいて配当は複勝よりも多い
  • 馬の力はもとより展開まである程度考慮して予想できれば、高い配当が期待できる。

プロの馬券師はどう使い分けているのか?

プロが複勝を選ぶ理由

  • 一番多い理由は、的中率の高さ。複数頭の組み合わせによる紛れを考慮する度合いが少ない
  • 人気薄でも「明らかに過小評価されている馬」を見つけておきながら相手を間違えてハズレということがない。
  • 複勝より的中組み合わせが3倍多いので、予測不可能な紛れがおきてもカバーできる。

プロがワイドを選ぶ理由

  • 軸馬を決めた上で、さらに複数の要素から「相手の組み合わせ」を予想できれば、高めの配当を狙える
  • 「穴-穴ワイド」などは10倍〜100倍の配当も見込め、的中率と回収率のバランスが良い
  • 馬連より的中組み合わせが3倍多いので、予測不可能な紛れがおきてもカバーできる。

向いている人のタイプで比較

タイプ複勝向きワイド向き
勝率重視、コツコツ派
一撃より積み上げ型
レース展開・紛れを予想できる
軸馬の特徴から相手を予想できる
競馬初心者

結論:複勝とワイド、結局どっちが得?

複勝とワイドの「使い分け」が勝利への近道

  • 安定性と資金効率を重視するなら 「複勝」
  • 楽しさと配当の妙味を重視するなら 「ワイド」

とはいえ、絶対的に「どちらが得」とは言い切れないのが正直なところ。
なぜならレースの性質・馬の力量・馬場傾向・オッズバランス、そして何よりあなたの予想力や資金、性格によって最適な券種・買い方は変わるからです。

実際の配当で比較

例として、東京でおこなわれた条件戦の実際の配当を見てみましょう。

2025年2月15日(土)1回 東京 5日目 4R 4歳以上 1勝クラス ダート2100m 16頭立

人気順(上から1着・2着・3着)複勝配当(上から1着・2着・3着)ワイド配当(人気の組み合わせ)
1番人気1.3倍6.7倍(1番人気-4番人気)
4番人気3.3倍13.8倍(1番人気-12番人気)
12番人気5.9倍79.2倍(4番人気-12番人気)

1番人気の複勝1.3倍は圧倒的1番人気感がありますよね。圧倒的1番人気と12番人気の組み合わせで13.8倍は高く感じますか、安く感じますか?
ですがその感じ方は実は意味はありません。あなたの予想法とその的中率によってお得なオッズか損なオッズかは変わるからです。その判断の基準となるのが期待値です。期待値の求め方は下の記事で紹介していますので、まだの方はぜひご一読ください。

馬券購入の際の基本となる「期待値」について解説した記事はこちら

競馬において、柔軟な発想と冷静な判断力は何よりの武器です。
複勝とワイド、それぞれの長所を知り、自分の得意なレース・タイミングに応じて使い分けましょう。

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